こんにちは。
いよいよ本格的な夏が到来しますが、夏の大敵は強力な紫外線です。
紫外線対策の一つとして、日傘による物理的遮光があります。
東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として、小池都知事から「かぶる傘」がお披露目されて話題になりました。
あまりにもダサいと酷評されているみたいですが、紫外線対策としてはなかなか優れものです。
さすがに傘をかぶるのは勇気がいりますが、日傘であれば、最近は日傘男子が増えているという話題もありました。
汗だくのおっさんは嫌われますし、営業マンなら営業成績にも響きかねないでしょう。
これからは、男女問わず日傘が広まっていきそうです。
そこで、日傘の効能について調べてみました。
日傘商品の広告を見ると、「完全遮光」「UV100%カット」など性能をアピールしています。
ちなみに、目で見えている光と紫外線は異なるものです。
太陽から届いている光には、目に見える光と、目に見えない光があります。
目で見える光は、可視光線と言います。
目に見えない光はいくつか種類がありますが、その一つが紫外線です。
基本的には、99%を超える遮光であれば紫外線も同様の水準でカットしているようですが、厳密には違う機能なので、注意する必要があります。
サングラスでは、遮光性能と紫外線カット性能は明確に分けられていますね。
また、頭上からの遮光を徹底しても、完全遮光とはなりません。
地面からの照り返しがあります。
以下に、照り返しに関する、気象庁のホームページからの抜粋を載せておきます(一部省略)。
屋外にいる人は、上空から地上に向かう紫外線(太陽からの直射光と大気で散乱された光をあわせたもの)を浴びるだけでなく、地表面で反射された紫外線も浴びています。
地表面での紫外線の反射の割合は、地表面の状態により下表の様に大きく異なります。
上空からの紫外線に対して帽子や日傘の利用は有効ですが、地表面から反射してくる紫外線についても忘れずに、総合的な紫外線対策をとることが大事です。
つまり、都会ですとアスファルトが多いので、太陽光の10%は下から入ってくるわけですね。
実際には、ビルの壁や窓ガラスからの反射光もありますから、横からの光も無視できないと思います。
例えば、横と下から20%の照り返しがあると想定して、100%遮光の日傘の効果をSPFに換算してみますと、
太陽光が5分の1になりますから、SPF5の効果になります。
屋外での移動が長めなら、SPF5では不十分なので、UVクリームの使用が推奨されます。
日傘のメリットとしては、汗や時間で効果が落ちてくるUVクリームに比べると、効果が変わらず保たれることだと思います。
(ただし、日傘が古くなると、コーティングが剥がれて遮光性能が落ちてくるので、定期的に新品にした方が良さそうです)
日傘帽子すごい良さそうなんですけどね、誰も使っていない…
オリンピックを機に、みんなで日傘帽子かぶりませんか?
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こんにちは。
そろそろ、日差しが強くなってくる季節ですね
日焼け対策は色々とありますが、その一つとして 飲む日焼け止め というものがあります。
当院でも、「ヘリオケア」という飲む日焼け止めを扱っています。
飲む日焼け止めは、たしかに日焼けを抑える効果はあります。
しかし、どれほどの効果なのかをきちんと理解していないと、とんでもないことになります!
飲む日焼け止めに興味がある方は、おそらくはネットで調べたりするのではないでしょうか?
ネットで調べますと、なかなか盛況な広告宣伝がたくさん出てきますね。
多くの宣伝は、飲むだけで日焼け対策は万全! といった内容です。
その根拠のひとつとして、ある論文の研究結果を元に、「紫外線の予防効果が56%もアップする」といっています。
これは研究結果なので、データとしては信頼できると思います。
問題なのは、予防効果が56%アップとはどういうことなのか? が一般的に理解されていないことです。
おそらく、商品を売っている人間も、よく分っていないかもしれません。
イメージだけでいえば、56%も紫外線を予防してくれるならすごい!となってしまいますが・・・
では、SPFというのはご存じだと思いますが、市販の日焼け止めクリームであればSPF50とかSPF30などが多いですね。
SPF30ってどういうことでしょうか?
簡単に言いますと、
何も塗らない場合に比べて、30倍の紫外線量まで日焼けをブロックしてくれる効果です。
つまり、紫外線の予防効果でいうと、SPF30だと2900%のアップとなります。
では、紫外線の予防効果50%アップというのは、SPFで言いますと・・・
たったのSPF1.5 です。
一般的な日焼け止めクリームの50分の1しか効果がないことになります。
とても、飲む日焼け止めだけで日焼け予防は万全!などとはなりません。
さらに付け加えますと、56%の予防効果というデータは、3か月間、毎日飲み続けた結果です。
1ヵ月間飲み続けた時点では、有意差のある効果は認められていません。つまり、即効性は無いということになります。
ですので、「今日は海水浴だから、出かける前に飲んでおこう」とその時だけ飲んだところで、日焼け予防効果はほとんど無いと考えられます。
飲む日焼け止めの効果を最大限に得る場合は、日差しが強くなってくる3か月前、少なくとも4月頃から毎日内服を始める必要がありそうです。
ちなみに、飲む日焼け止めは紫外線をブロックしているわけではなく、肌に対する抗酸化作用によって、紫外線を浴びた後に日焼けになりにくくする、という効果になります。
塗る日焼け止めは紫外線を直接ブロックしていますので、お互いの作用は異なります。
塗る日焼け止めで紫外線をブロック、飲む日焼け止めでその後の日焼けをなるべく抑える、という分業目的で併用するのは意味があると思います。
ですので、飲む日焼け止めというのは、日焼けを抑えるサプリと言ったほうが正しいと思います。
飲む日焼け止めというネーミングは、あたかも紫外線をブロックするような効果を連想して誤解を招きやすく、個人的には問題ありだと思っています。
日焼け止めのメインは、あくまで塗るタイプの日焼け止めです。
日差しが強ければ、日よけ傘や帽子などの物理的な遮光も必須です。
飲む日焼け止めに関しては、アメリカでも誇大広告や虚偽広告が多かったのか、FDA(アメリカ食品医薬品局)という政府機関から、使い方に関する警告が出されています。
当ブログでは何度か啓蒙しているのですが、誤解を与えるような美容情報が溢れています。
根拠のない美容情報や曖昧な宣伝文句に飛びつくことなく、正しい美容ケアをしていただきたいと思います。
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