2016.02.11 木 10:42
銀座院では、他のクリニックで手術をお受けになった後で、満足できなかった患者さまからのご相談を多数お受けしております。今回は、他院で治療を受けて合併症を生じてしまった患者さまの治療経過についてご紹介します。
他院修正 鼻先からL型プロテーゼが飛び出してしまった症例の修正術 モニター症例Aの患者さま、治療その1です。
長い経過なので、2回に分けてご報告いたします。
他院で、L型プロテーゼを入れて隆鼻術を受けられておりました。
10年以上経過して、最近になって鼻先が違和感や痛みを感じるようになったそうです。
徐々に鼻先の赤みが増して、浸出液が出てくるようになり、当院を受診なさいました。
診察させていただくと、鼻先の皮膚が赤くなって、一部は皮膚に穴が開いて膿とともに浸出液が認められました。
まずは、感染していたことから、プロテーゼの抜去の必要性をお話しました。
患者さまは抜くことは仕方ないが、鼻が低くなった状態が長く続くのは精神的につらいとおっしゃっておりました。
勿論、抜くと同時に、鼻形成ができると、理想的なのですが、感染がある場合、リスクがあります。
最低限の期間で、新たな鼻形成術を行うよう努力しますとご案内して、ご了承いただき、治療をお受けいただくこととなりました。
プロテーゼ自体は、適切な使い方をしていれば、合併症はほとんど起きません。
しかし、今回のように、鼻先にまでプロテーゼ(いわゆるL型インプラント)が、単独で挿入されていると、穴が開くなどの合併症の危険は高くなります。
やはり、L型プロテーゼを使用した場合は、鼻先には自家軟骨を移植するべきであると考えます。
プロテーゼ抜去後の正面像です。
抜いた部分は傷となりへこんでおります。
鼻背も低くなっております。
プロテーゼ抜去後の下からの像です。
やはり抜いた部分は傷となりへこんでおります。
プロテーゼ抜去後の斜めからの状態です。
鼻先の変形が目立ちます。
プロテーゼ抜去後の側面からの状態です。
鼻先の変形が目立ちます。
鼻筋も低くなっているのが分かります。
感染したプロテーゼを抜去したあとは、一般的には3ヶ月以上経過を観察して、炎症などが完全に落ち着いたのを確認してから、新たな鼻形成術を行います。今回は患者さまの精神的苦痛を考慮して、局所の状態と、血液検査での炎症反応を精査しながら、抜去術後1ヶ月で鼻形成術を行いました。
<続きは、その2へ>
他院修正 L型プロテーゼを入れて、鼻先から飛び出してしまった症例の修正術 モニター症例A その2 へ
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