2017.11.23 木 23:36
こんにちは。
今回は、眼瞼下垂 についてお話します。
眼瞼とは、上まぶたのことです。
下垂とは読んで字の如くですが、下がっているということですね。
まぶたが下がっている状態、すなわち、目を開けているのに十分にまぶたが上がらず、半開きのような状態のことを、眼瞼下垂と言います。
原因としては色々ありますが、多くは、加齢とともに瞼を動かす筋肉の付着部が緩んでしまい、瞼の動きが弱くなることです。
また、生まれつき筋肉の力が弱かったり、遺伝性の病気や、けがなどでも眼瞼下垂になります。
ですので、眼瞼下垂は、病名でもあります。(眼瞼下垂症といいます)。
眼瞼下垂症状が重度であれば保険適応となりますが、重度とは、瞳孔に被ってしまうほど目が開きずらい状態のことです。
よって、基本的に保険適応のケースは、先天性眼瞼下垂(生まれつき目の開きが弱い)や、ご高齢の方などに限られます。
しかし美容手術が一般的となりつつある現在、目を開ける機能が正常範囲内でも、目を大きくパッチリしたい、という目的で眼瞼下垂手術をすることも多くなりました。
また、軽度の下垂症状の段階でも、見た目を若々しくしたい、肩こりや頭痛を改善したい、といった目的で手術することもあります。
これらの場合は、保険適応とはならないので、自費負担での手術となります。
眼瞼下垂手術は、大きく分けて、切らない下垂手術と、まぶたを切開する下垂手術があります。
切らない下垂手術は、当院では目力アップ手術という施術メニューになります。
瞼の裏側に糸をかけて縫い縮めることで、瞼を開けやすくする手術になります。
切開する下垂手術は、予定の二重ラインに沿って切開し、緩んだ筋肉を糸で固定し、瞼を開けやすくします。
両者の違いをもう少し詳しく説明すると、
① 目力アップ(切らない下垂手術)
・糸が緩むと、戻ってしまう可能性がある
・二重形成もご希望の場合は、同時に埋没二重手術も行う必要がある
・切開しないので、ダウンタイムは少なめ
・裏側から糸をかけるだけなので、表に傷が残ることはない
② 切開する下垂手術
・瞼を開ける筋肉を直接固定するので、緩む可能性は少ない
・同時に脂肪の処理も行うので、くぼみ目や厚ぼったい瞼の改善効果がある
・二重切開も兼ねているので、二重も同時に作成できる
・まぶたのたるみがある場合は、皮膚を切除して、たるみを改善できる
・切開するので、相応のダウンタイムがある
・若干の傷が残る(二重線が傷なので、目立つことはありません)
となります。
どちらを選択するかは、患者様ご本人のご要望と、瞼の状態からの医師の診断を組み合わせての判断となります。
目を大きくパッチリしたい、という方から、目が開きずらく疲れやすい、という方も、眼瞼下垂手術が良い適応かもしれません。
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