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まぶたの中はどうなっている?

2016.11.29 火 21:20

こんにちは。

最近はインターネットなどで美容情報が増えたこともあり、良く調べられて診察に来られる患者様も多いと感じます。

その際に、埋没法だと挙筋法・瞼板法のどちらですか?といったご質問や、切開法では糸をどこにとめますか?といったご質問も多いです。

まぶたの解剖は本来複雑ですが、基本的な部分に関しては、非常にシンプルですので、ご説明したいと思います。

下の図が、簡略化したまぶたの断面図です。

 

まぶたの一番下(まつげ側)に、軟骨性の板状の組織(瞼板)があります。まな板のような形の軟骨です。

そこには、2つの筋肉が付いています。

一つは眼瞼挙筋、もうひとつはミューラー筋といいます。

両方とも、目を開けるときにまぶたを持ち上げるための筋肉です。

通常は眼瞼挙筋が主に働きますが、ミューラー筋は、目を見開くような、しっかりまぶたを挙げる際に特に働きます。

 

また、まぶたの脂肪も、ふたつあります。

眼窩脂肪は、眼瞼挙筋の上にある脂肪で、袋のような膜の中にあります。

当院ではマイクロ脱脂という手術がありますが、この手術では、この眼窩脂肪の一部を切除します。

もうひとつの脂肪は、もっと浅いところ、皮膚の下にある、眼輪筋下脂肪です(ROOFといいます)。

特に厚ぼったいまぶたで、眉下あたりがぼってりしているような場合は、ROOFのボリュームが多いケースです。

ROOFは切開法での二重手術でないと切除できませんが、切除することで、よりすっきりしたまぶたになります。

 

埋没二重手術、切開二重手術、マイクロ脱脂、眼瞼下垂手術など、目の整形手術は術式が豊富です。

別の機会に、個々の手術について、解剖を交えてご説明していきたいと思います。

 

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