2022.01.17 月 07:00
他院でL型のプロテーゼを入れた患者様の修正手術です。
ビフォーアフター
今回は、他院でL型のプロテーゼを入れた患者様の修正手術です。
プロテーゼは、長期間の経過で石灰化が生じることがあります。サイズが大きすぎたりL型のプロテーゼが入っていると、石灰化や皮膚のトラブル、変形などのリスクが高くなります。
今回の患者様はプロテーゼの曲がりがあり、石灰化により鼻背部がぼこぼこしていました。鼻先の変形もありました。
入っていたL型プロテーゼを抜去して、自家組織による修正手術を行いました。
鼻筋には、耳介軟骨と側頭筋膜をI型プロテーゼのような形に加工して移植しました。
さらに、鼻先には耳介軟骨を重ねて移植しています。鼻翼の軟骨もかなり痛んでいたので、軟骨で修復しました。
術後は鼻筋のラインがきれいになり、曲がりもきれいに修正されました。鼻先の変形もなくなり、自然な形になりました。
施術名
整鼻術(他院修正)
施術費用(税込)
¥1,155,000
内訳(税込)
他院修正費用 ¥220,000
プロテーゼ抜去 ¥165,000
耳介軟骨移植(鼻先)¥330,000
側頭筋膜移植(鼻筋)¥385,000
静脈麻酔 ¥55,000
ダウンタイム
腫れ・内出血はそれほど目立ちませんが、1~2週間程度で落ち着きます。
術後の24時間固定が4~5日必要になります。
一時的に皮膚の赤みや硬さを生じますが、徐々に改善します。
形の仕上がりは、術後3ヶ月~半年程度が目安です。
リスク・合併症
・血腫
術後に出血が起こり、皮膚の下に溜まってしまうことがあります。必要に応じて、血種を取り除く処置を行います。
・感染(化膿)
まれですが、感染による腫れや炎症を起こすことがあります。必要に応じて、抗生剤の点滴などの処置を行います。
・変形
まれですが、移植軟骨の部分的な吸収やプロテーゼのずれなどによって、へこみやゆがみなどの変形がおこることがあります。必要に応じて修正を行いますが、改めて軟骨や筋膜の採取が必要になることもあります。
・元々の鼻の曲がりや小鼻の左右差などは、手術をしても完全に無くならないことがあります。
・まれですが、長期間の経過で、石灰化や炎症などの異物反応が起こることがあります。必要に応じて、プロテーゼの抜去や入れ替えなどの処置を行います。