2018.10.18 木 13:11
ほくろに関して悩みを抱える方は多くいます。特に顔のほくろは、人の印象を大きく左右するため、除去を希望する方は少なくありません。
しかし、ほくろ除去は傷跡が残ってしまうリスクが伴う施術です。そこで今回は、ほくろ除去の傷跡のリスクについて詳しくご紹介していきます。
ほくろ除去の傷跡の残り方は施術によって異なる
ほくろ除去の施術には、いくつかの種類があります。代表的なのは切開による施術、電気メスによる施術、レーザー照射による施術です。
切開はその名の通り、ほくろの周囲にメスを入れて皮膚を除去することでほくろを取り除きます。
電気メスによる施術は高周波が先端からでる機器を使用し、熱エネルギーによってほくろを浅く取り除くことができます。
またレーザー治療も、メラニン色素に反応するレーザーや水に吸収される波長を持ったレーザーを照射することによってほくろを除去することができます。Qスイッチレーザーや炭酸ガスレーザーなどがほくろ治療に使われる代表的なレーザーです。
それぞれほくろに対するアプローチが異なるため、残る傷跡のタイプも異なったものになります。
切開による施術での傷跡
《傷跡の特徴》
切開による施術では、ほくろの周囲に沿って下にくり抜く方法(くり抜き法)と、ほくろを囲うように紡錘型にメスを入れ縫合する方法(切縫法)があります。
小さいほくろに対するくり抜き法の場合は縫合が行われないことが多いため、ほくろがあった部分がぽこっと少し凹んだように跡が残ります。
一方切縫法の場合、ほくろを囲うようにメスを入れて縫合するため、術後はほくろの直径に対して1.5〜2倍ほどの縫合ラインによる傷ができることになります。
縫合を行った場合は、術後1週間後ほどで行われる抜糸までは傷跡が特に目立ちます。しかし、どの施術法の場合でも、術後は傷跡を上から保護する肌色のテープなどを貼ることが多いため、傷跡が大きく露出してしまうことはあまりないでしょう。
《傷跡の目立つ期間》
くり抜き法の場合は、1〜2ヶ月ほどで上皮が形成され始め徐々に目立たなくなっていきます。赤みが消えるまでには個人差がありますが、半年ほどを想定しておきましょう。
切縫法の場合は傷跡が目立たなくなるまでには、半年〜1年ほどを想定すると良いようです。しかし、術後の経過が順調であれば、3ヶ月ほどたった頃にはコンシーラーやファンデーションでほとんど分からないくらいにまで隠すことができるでしょう。
レーザーや電気メスによる施術での傷跡
《傷跡の特徴》
レーザーや電気メスによる施術では、ほくろがある部分以外には大きなダメージを与えることがないのが特徴です。
そのため、ほくろがあった部分のみに数ミリの凹みを伴う傷ができるようなイメージです。これらの施術法でも、術後は湿潤療法や遮光のための保護テープを上から貼ることで傷の治癒を促進することが多いようです。
《目立つ期間》
保護テープをする期間は、治癒能力の違いによる個人差がありますが、施術から大体1ヶ月弱くらいの間です。その後は、2〜3ヶ月ほどかけて、傷跡は徐々に目立たなくなっていきます。
ほくろ除去の傷跡が消えない場合の対処法
《半年〜1年ほどは経過を観察する》
術後、傷跡が残ってしまったと感じた場合は、まず施術からどれくらいの期間が経ったのかを考えてみましょう。施術から日が浅い場合は、まだまだ傷跡が目立たなくなっていく可能性が考えられます。
少なくとも施術から半年から1年は、傷跡を紫外線に当てないように注意しながら、経過を観察してみましょう。
《それでも目立つ場合は傷跡治療を検討する》
施術から1年以上がたっても傷跡の赤みや凹凸が残ってしまったという場合は、その後いくら時間が経過してもそれ以上の改善は見込めない可能性があります。そういった場合は、クリニックに相談し傷跡治療を受けることで、傷跡を目立たなくさせることができる場合があります。
再手術を受けたり、フラクショナルレーザーなどを照射したりすることでかなり症状が改善できるケースもあります。まずは悩みを抱え込まずに信頼できる医師のもとへ相談してみましょう。
ほくろ除去で傷跡を残さないための注意点
《信頼できる医師から施術を受ける》
ほくろ除去で傷跡をなるべく目立たないようにするためには、技術力が高く信頼できる医師のもとで施術を受けることが大切です。
縫合の丁寧さ、適切な皮膚の深度への照射、ほくろ部分以外へのダメージの少なさ、など医師の技量に関わる部分で術後の仕上がりは大きく左右されます。
そもそも、ご自身のほくろを除去するのに一番適切な施術方法を見極めることも、医師の大切な役割です。
施術を検討する際は、医師の経歴・専門性・第三者からの評価・カウンセリングでの印象などを通して、本当に信頼できる医師を選ぶようにしましょう。
《術後のケアをしっかり行う》
施術のアフターケアも、傷跡の残り方を大きく左右します。
まず、術後の患部は傷跡が残る原因となる【紫外線】によるダメージをとても受けやすいため、特に施術から半年間ほどの間は念入りに紫外線対策を行うことが大切です。
最近では、ほとんど目立たない透明なシートを患部の上に貼ることで、UV対策ができる製品などもあるので、積極的に活用すると良いでしょう。
また近年は、”湿潤療法”とよばれる術後ケアを取り入れるクリニックが多くなっています。専用のテープを患部の上から貼り、傷跡を乾燥させずに自己治癒能力を高めながら治癒を促すことで、より傷跡が残りにくくなっています。
医師の指示を守りながら、しっかり湿潤療法を進めることも傷跡を残さないためにも大切なポイントです。
ほくろ除去の施術を検討中ならまずはカウンセリングから
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
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