2018.07.17 火 18:09
胸の悩みを抱えている女性は少なくありません。小さい胸に悩んでいる人もいれば、反対に乳房が大きすぎてコンプレックスを抱えている人もいます。
ここでは大きすぎる胸を改善するための手術、乳房縮小について紹介します。
乳房縮小とは
乳房縮小とは【リダクション】とも呼ばれ、豊胸手術とは逆に大きすぎる乳房を小さくするための手術です。乳房の余分な皮膚や組織を切除し縫合することでバストのサイズを調整することができます。
大幅な胸のサイズダウンだけでなく胸の形を整えることも可能です。切除にはいくつかの方法があり、胸の状態や術後のデザインによって適したものを選択します。
”乳頭周りを切開するため傷跡が目立ってしまうことがありますが、手術の傷以上に日常生活での悩みが改善されることのほうがメリットが大きく、以前に比べて手術件数が多くなってきています。”
乳房縮小の方法
《逆T字法》
逆T字法では、乳房の横と下の垂れている部分を錨(いかり)型に切除します。乳輪の周りと下に横方向、そして乳輪下に縦方向の傷跡が残ります。
皮膚を切除する際に大幅なサイズダウンを望む場合には、同時に脂肪吸引や乳腺切除も行います。さらに、乳輪の周りの皮膚も切除すれば、胸を小さくするだけでなく乳輪も小さくする効果が得られます。
この方法は、バストの余分な皮膚や組織を大きく切除することが可能です。そのため、縦方向だけでなく横方向の調整も行いやすく、バストの形やバランスを綺麗に仕上げやすい方法だと言えるでしょう。
《トンネル法》
つぎに、トンネル法で乳房縮小の手術を受ける場合です。乳輪周りを含めた乳房下の余分な乳腺と皮膚を切除すると同時に、術後の乳輪に当たる場所の皮膚を丸く切除します。
その後残った皮膚を上から被せるように、乳房を上方に移動させて乳輪は丸く切除した場所から露出するように縫合します。
逆T字法のように乳房下に縦方向の傷ができないという点が特徴として挙げられ、傷跡が残るのは乳輪周りと乳房下の部分だけです。乳輪周りや乳房の下部分は、しわや肌の色の変化に合わせて傷が残ることになるので、大きく傷が目立ってしまう可能性は少ないです。
また乳輪周りの皮膚を切除することで、乳輪が大きい人は乳輪を小さくする効果も見込めます。横幅の成型が難しいため、胸が下方向に垂れていて横に広がっていないような人に向いている施術法です。
乳房縮小のメリット
《乳房の形や下垂の改善を期待できる》
乳房縮小のメリットとしてまず挙げられるのが、自力での改善が難しい、乳房の形や過度な下垂の改善効果が期待できるという点です。
特に胸が大きい人は、年齢を重ねるごとに胸を支える筋肉の働きが弱まり、その重みで下垂しやすくなっていきます。
そのため、乳房縮小を行うことで形や大きさだけでなく、下垂の予防・改善も見込めるでしょう。
《バストの重みによる肩こりや腰痛の軽減が見込める》
胸が極端に大きい方の場合、その重みで、肩こりや腰痛に悩まされることも多くなります。
もちろん、すべての人がそうというわけではありませんが、乳房縮小を行うことによって、こうした症状の軽減が期待できます。
《服や下着を選びやすくなる》
着られる服装の選択肢が広がることも乳房縮小のメリットの1つです。
サイズが大きい下着は、その分機能性・デザイン性などの点において選べる種類が少ないという問題点があります。乳房縮小を行うことによって選択肢の幅が広がり、インナーウェアのおしゃれも楽しめるようになるでしょう。
また、胸が強調されるようなぴったりとした衣服や胸元が大きく開いた衣服を避けていた方も、施術によって好みの服を自由に選ぶことができるようになります。
乳房縮小のデメリット・リスク
《授乳に影響が出る可能性がある》
基本的には乳房縮小では授乳機能を損なわないように施術が行われます。
しかし、大きくサイズダウンを図る場合は、胸表面の皮膚に加えて乳腺を多く取り除くことになります。
その結果、乳腺を介して行われる授乳に支障が出ることがあるため注意が必要です。将来的に妊娠や出産を望んでいる場合は事前に医師にしっかりと相談しましょう。
《胸部の感覚麻痺が残る可能性がある》
胸部の知覚神経も組織と一緒に切除されるため、乳房縮小の術後は乳頭や乳輪、胸部の皮膚に感覚麻痺が起こることがあります。
通常は半年~1年ほどかけて徐々に治っていきますが、わずかに麻痺が残ってしまう可能性があります。
これは医師の技術力にも関係してくるため、慎重な医師選びが重要です。
《目立つ傷跡が残る可能性がある》
施術を受けた後は、必然的に患部に傷跡が残ります。
通常傷跡は時間の経過とともにある程度目立たなくなりますが、それでも医師の技術不足や体質などが原因で傷跡が目立ってしまう可能性があります。
あまりに傷跡が目立つ場合は、レーザー治療やステロイド治療などが必要になるでしょう。
乳房縮小のダウンタイム
手術の後には腫れや痛み、内出血などの症状があらわれるでしょう。
腫れは術後1~2週間ほど、内出血は術後2~3週間ほどつづくことが多いです。その後時間の経過とともに目立たなくなっていきます。また、抜糸は術後1~2週間ほどで行われ、入浴は抜糸後から可能になります。
血腫予防や浸出液、血液を体外に排出するためのドレーンは、手術後2日~3日のタイミング抜去します。このタイミングからシャワーが許可されるというケースが多いです。
他にも腫れなどの症状が治るまでは血行が良くなる行為を避け、ワイヤー入りのブラジャーの着用は1か月ほど控える必要があります。
乳房縮小の費用
乳房縮小の手術は、保険が適用されないため自己負担となります。受けるクリニックや術式などによって費用は異なりますが、1,000,000〜1,500,000円ほどが相場とされています。
《銀座S美容形成外科の乳房縮小(リダクション)の費用》
銀座S美容形成外科の乳房縮小(リダクション)の費用は、1,162,000円〜です。
費用や施術内容についてより詳しく知りたい方や、見積もりが欲しいという方は、メール相談やカウンセリングでご相談ください。
乳房縮小の失敗例
《胸が小さくなっていない》
取り除く脂肪の量が少なすぎることなどが原因で、手術を受けてもバストのサイズダウンが足りないと感じることがあります。この場合、再度手術を行うか、脂肪吸引など他の施術でバストを再び小さくする修正手術を行います。
ただ、術後すぐに大きすぎるように感じたとしても最初の3ヵ月程度はむくみが残っている可能性があります。そのため、施術から半年ほどは経過を見るようにしましょう。
《バストサイズが小さくなりすぎてしまう》
取り除く皮膚や乳腺、脂肪の量が多すぎると、希望よりもバストサイズが小さくなりすぎてしまうというケースも考えられます。
原因としては医師の技術力不足や、仕上がりのデザインがしっかりと共有できていなかったことなどが挙げられます。
また、もし適切な施術だったとしても元のサイズの感覚が残っているために小さすぎると感じてしまうケースも考えられます。
どうしても気になる場合は、ヒアルロン酸注射や脂肪注入などの豊胸手術を行うことで対処が可能です。
《乳輪・乳頭の位置が適切でない》
乳輪や乳頭の位置調整が上手くいかず、違和感が残ることがあります。
これは、乳房の皮膚切除の範囲が適切でなかったり、縫合の仕方が悪かったりすることで引き起こされます。
また切除自体は成功していたとしても、術後のイメージを医師と共有できていなかったことが原因で、理想とは違う結果になってしまったというケースも考えられます。
この場合は、再手術を行って乳頭や乳輪の位置を修正していくことになりますが、乳房縮小の手術とは別に傷跡が残るというリスクも伴うため、注意が必要です。
《バストが左右非対称になってしまう》
バストの大きさ・形には個人差がありますが、元々左右差が目立つ方は、施術によってその差がさらに顕著になってしまうことがあります。
この場合、片方の再手術を行って乳房の大きさや乳輪の位置などの微調整を行っていきますが、それでも左右差が完全になくならない可能性もあるということを知っておきましょう。
乳房縮小の失敗のリスクを下げるためのポイント
失敗のリスクを下げるためには専門性・技術力の高い医師を選ぶことが大切です。
経験が浅い未熟な医師を選ぶと傷跡が目立ったり、胸部の感覚麻痺が残ったりするリスクが高まります。
施術を検討する際には医師の経歴や出身科、学会の発表などをチェックしてより信頼できる相手をさがしていきましょう。また、カウンセリングを通してきちんと話を聞いてくれるかなど、自分との相性を確認することも大切です。
乳房縮小で不安なことは、カウンセリングで相談しましょう
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
それは「最高水準の美容医療」を行うため、もっとも重要と考えております。
まずは銀座S美容形成外科クリニックにご相談ください。