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シリコンバッグ豊胸とは|受ける前に知っておきたい基礎知識を徹底解説

2018.06.29 金 18:09

シリコンバッグ豊胸とは、専用のバッグを胸の中に埋め込むことでバストを大きくする施術です。

バッグの種類によっては2カップ~3カップほどのサイズアップも可能で、手術による傷跡も脇の下部分などの目立たない位置からアプローチする点も特徴です。

一気に見た目を変えたい確実にバストアップをしたい方に人気のある方法です。

シリコンバッグを挿入する位置

シリコンバッグを挿入する位置には、おおきく分けて3つの箇所が存在します。

《大胸筋下に挿入するケース》

最初に挙げるバッグの挿入位置は、大胸筋下の部分です。

切開するのは脇の下部分で、傷口が小さく済む方法なので後遺症のリスクが少なくなります。

大胸筋の下にバッグが挿入されることで、皮膚の表面から見ても違和感が出にくく、乳腺があまり発達していないやせ型の人でも仕上がりが不自然になりにくい特徴があります。

乳腺を手術で傷つけることがないため、将来妊娠や出産を望んでいる女性にも向いている方法です。

《大胸筋膜下に挿入するケース》

バッグを挿入する部位が大胸筋膜下の場合、乳腺の下にある大胸筋と大胸筋幕の間を剥離してシリコンバッグを挿入していきます。

大胸筋下にシリコンを入れるよりも痛みが少なく、乳腺下に挿入するよりもバッグの形が皮膚表面から見えにくい、両者のメリットを併せ持った方法となっています。

比較的新しい手術方法なのでクリニックによっては選択できない場合もあります。

《乳腺下に挿入するケース》

乳腺下法の場合、乳腺と大胸筋膜との間にバッグを挿入します。

切開するのはわきの下の目立たない場所、もしくは乳房の下部分です。この方法は元々ある程度バストが大きい人、加齢に伴って胸にハリがなくなったという人におすすめの方法です。

バストの感覚が他の方法に比べて柔らかくなるのが特徴で、見た目だけでなくその質感も自然なものに近づけることができます。

シリコンバッグの種類

《生理食塩水バッグ》

シリコンバッグの種類にはいくつかありますが、中でも有名なのが生理食塩水を用いたバッグです。

生理食塩水は体内に入っても副作用が少なく、胸の中で破損が起きてもそのまま吸収されて汗や尿として体外に排出されます。

《CMCジェルバッグ》

CMCジェルバッグはCMCと呼ばれる医薬品や食品に用いられる成分に生理食塩水を混ぜたジェルが使われています。

固形のシリコンバッグよりも手触りが良くて、自然な仕上がりになるとされていましたが、CMCが体内に染み出した際の安全性が疑われ現在はほとんど使われていません

《ハイドロジェルバッグ》

ハイドロジェルバッグは生理食塩水とムコ多糖類とを混ぜた液体ジェルを内容物としています。

生理食塩水よりも粘度が高いので、より柔らかく自然な仕上がりになるのが特徴です。しかし、バッグが破損した際にムコ多糖類が人体に与える影響については意見が分かれており、現在ではあまり使用されていません

《シリコンジェルバッグ》

シリコンジェルバッグはその名の通りシリコンが内容物でより弾力のある質感が特徴して挙げられます。

昔からよく用いられてきたバッグなので実績も多く、豊胸手術と言えばシリコンバッグを思い浮かべる人も少なくありません。

《コヒーシブシリコンバッグ》

コヒーシブシリコンバッグには粘度の高いシリコンジェルが用いられています。

体内でバッグが破損しても内容物がそのまま流れ出たりせず、皮膚細胞と癒着を起こす心配がないので摘出がしやすくなっています。

安全性が高いことで知られているバッグです。

シリコンバッグの表面のタイプ

《スムースタイプ》

シリコンバッグの表面には大きく分けて2つの種類があります。

まずスムースタイプですが、表面がツルツルしていて可動性が高く、見た目が自然になるのがメリットです。

ただ、手術後には被膜拘縮(ひまくこうしゅく)を起こしやすくなるというデメリットもあります。

《テクスチャードタイプ》

テクスチャードタイプの場合、バッグの表面はざらざらしていて手術後に被膜拘縮が起きにくくなっています。

これが最大のメリットとして挙げられますが、スムースタイプに比べて硬いというデメリットもあるので注意が必要です。

シリコンバッグの形状

《ラウンド型》

ラウンド型のバッグは立ち姿、横から見ても胸がきれいに見えるのがメリットです。

お椀のような形をしているのでどのタイプの胸にも対応できる反面、胸の形状によっては不向きな場合も出てくるので注意が必要になってきます。

《アナトミカル型》

アナトミカル型のバッグの場合、涙のしずくのような形をしていてバストの下側にふくらみをもたせることが出来ます。

胸がもともと大きい人であれば十分なバストアップ効果がえられますが、逆に胸が小さい人だと乳房下の傷口が余計に目立ってしまうというデメリットが生じます。

《ハイブリッド型》

ハイブリッド型の場合、立っている時はアナトミカル型で横になった時にはラウンド型になるという2つの型の特徴を併せ持った形をしています。

どんな体勢でも自然な胸の形になることがメリットですが、クリニックによっては取り扱っていない所もあるのでこの点は注意が必要です。

シリコンバッグ豊胸のメリット

《痩せ型で脂肪注入豊胸が受けられない方でも受けることができる》

シリコンバッグを用いた豊胸手術は、瘦せ型で脂肪注入による手術が受けられない、効果が実感できないという人でも受けることができます

脂肪注入豊胸の場合は、注入するための脂肪を採取する必要があったり、胸の皮膚にある程度の余裕がないと注入した脂肪が圧迫されてしこりになったりするリスクがあります。そのため痩せ型の人や胸が小さすぎる人には施術を行えないことがありますが、シリコンバッグ豊胸はそのような方でも一定の効果を期待できます。

《1度の施術で大幅なサイズアップができる》

バッグを使った豊胸手術は1度の手術で大幅なサイズアップが可能です。

また入れたバッグの分だけ確実に胸は大きくなるため、術後のバストのサイズやデザインを想定しやすい点も、他の豊胸と比較したメリットとなります。

《長期的な効果が見込める》

脂肪注入であれば時間の経過とともに効果が薄れてしまう可能性があります。

しかし、バッグを使った豊胸手術であればバッグが体内に残っている限り半永久的にその効果が持続されます。

”人工乳腺バッグの耐久性は半永久的になので、長期間元に戻らないというのも特徴の一つです。ヒアルロン酸注入や脂肪注入のように一定期間で吸収してしまうこともありません。”

引用:美容医療相談室【人工乳腺法(豊胸バッグ挿入)】

シリコンバッグ豊胸のデメリット

《傷跡が残る》

バッグを用いた豊胸手術は傷跡が残るというデメリットが生じます。

人によってその症状は異なってきますし、できるだけ目立たないように配慮はされますが、傷跡が目立つリスクはゼロではありません

 《長期のダウンタイムが必要》

シリコンバッグ豊胸は身体に負担がかかりやすい【切開】を伴う手術です。

また他にも、異物が体内に入り込むことになるので、その分長めのダウンタイムが必要になります。

こうした傷の痛みが引くまで数週間かかることは覚えておきましょう。

《乳がんの検診などに影響する可能性がある》

シリコンバッグ豊胸を受けると、乳がん検診などで、シリコンバッグ破損の可能性からマンモグラフィーの検査を断られるケースがあります。

またそれ以外にも人によっては正確な診察ができないなどのリスクがあるため注意が必要です。

《永久的に状態を保つのが難しい》

バッグを用いた豊胸手術はより長い期間その効果を持続させることができますが、効果が永続するわけではありません。

バッグが破損してしまったり、経年劣化によって質感や形が変わったりすることもあります。

シリコンバッグ豊胸のダウンタイム

《1週間ほどの休みが必要》

シリコンバッグ豊胸の術後は少なくとも1週間ほどの休みを取ることが推奨されます。

手術の後は患部の痛みが顕著ですし、腫れや痛みの影響で腕が動かしにくくなることもあるでしょう。

手術後に過度に動くとそれが体の負担になることもあるので、この期間中は安静を心掛けてください

《腫れは1〜3週間ほど続く》

腫れは1~3週間ほど続くと言われています。この期間は個人差がありますが、少なくとも痛みや腫れが残っている時には重いものをもたない、腕を高く上げないなど気を遣うようにしましょう。傷口が開いたり炎症を悪化したりするリスクを軽減できます。

《痛みについて》

バッグを用いた豊胸手術の場合、手術後1週間ほどは筋肉痛のような痛みが残ります。

時間経過で徐々に痛みは治まっていきますが、軽い痛みはその後1か月ほど続きます。我慢できない場合はクリニックに相談し、痛み止めを処方してもらうなどしましょう

《洗髪・シャワー浴・入浴について》

手術の内容やクリニックによって対応は異なりますが、長くても手術から3日ほどでシャワーは可能になります。場合によっては当日から許可されるケースもあるようです。

ただ、入浴は術後1週間程度の抜糸翌日から許可されることが多いので当分は我慢が必要です。

《飲酒・喫煙・スポーツについて》

手術の後は飲酒や喫煙にも制限が出てきます。

傷の治りが悪くなる可能性もあるので飲酒や喫煙は手術後2週間程度は控えましょう。

また、血行が良くなり傷口が広がる危険もあるスポーツは、手術から1か月ほどの間は避けた方が安全です。

医師の見解によって多少の違いはあるのであらかじめ確認してみる必要があります。

シリコンバッグ豊胸の費用

《費用の相場》

シリコンバッグ豊胸の費用相場は700,000~1,000,000円程度です。利用するクリニックや手術内容でその金額は変わってくるので、施術を検討している場合はクリニックに確認するようにしてください。

《銀座S美容形成外科クリニックでの治療費用》

銀座S美容形成外科クリニックでシリコンバッグ豊胸の施術を受ける場合、1,188,000円~施術を受ける事が可能です。

銀座S美容形成外科クリニックでの料金についてより詳細に知りたい場合には、どうぞお気軽にメール相談からご相談ください。

シリコンバッグ豊胸の失敗例

《カプセル拘縮》

シリコンバッグ豊胸ではカプセル拘縮があらわれることがあります。

バッグを体内に挿入すると体は異物に対する反応として周囲に被膜を形成します。それによって胸の形が不自然になったり、感触が硬くなったりするなどの症状が現れる現象がカプセル拘縮です

《リップリング》

シリコンバッグ豊胸では、医師の技量不足によってシリコンバッグに曲がりやよれが残った状態胸の中に挿入されてしまうこともあります。

すると胸の表面にも波打ったようなリップリングの症状があらわれ、見た目が損なわれます。また、カプセル拘縮や胸の中でバッグが動くことが原因となってリップリングが起こることもあります。

 《バッグの破損》

バッグの経年劣化、カプセル拘縮や交通事故などの外的要因でバッグが破損してしまうこともあります。

胸が硬くなったり胸の形が変形したり、急に胸がしぼんでしまったりと、こうした症状があらわれたときにはバッグの抜去を行う必要もあります。

《ダブルバブル》

ダブルバブルは、挿入時の剥離が上手くいかなかったり、バッグのサイズが大きすぎたりすることで引き起こされます。

鏡餅のように胸が2段になって見た目が悪くなってしまいます。

シリコンバッグ豊胸を受ける上での注意点

《半永久的と言われているがメンテナンスが必要になる場合も》

シリコンバッグ豊胸は一度挿入すれば半永久的に効果が続くとされていますが、必ずしもそうであるとは限りません。

実際には、10年から15年ほど経った頃にメンテナンスが必要になり、再手術を行う必要がでてくる場合が多いようです。

シリコンバッグ豊胸のリスクの可能性を下げるためにできること

《専門性・技術力の高い医師を選ぶ》

シリコンバッグ豊胸で失敗のリスクを軽減するためには専門性・技術力の高い医師を選ぶようにしていくことが大切です。

未熟な医師はそれだけバッグの変形、破損などの失敗のリスクが高くなります。

医師の経歴や出身、学会の発表など事前に調べていくことはもちろんですが、カウンセリングでの印象もしっかり考慮して判断をしていきましょう。

シリコンバッグ豊胸の施術を検討中ならまずはカウンセリングから

患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
それは「最高水準の美容医療」を行うため、もっとも重要と考えております。

まずは銀座S美容形成外科クリニックにご相談ください。

メール相談はこちら

院長 酒井 直彦
(医学博士/日本形成外科学会認定形成外科専門医/日本美容外科学会認定専門医)
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