2018.09.04 火 12:05
目元にクマがあると、それだけで疲れた印象を与えてしまい、実際の年齢よりも老けて見られてしまうことがあります。
そんなクマを改善する方法のひとつに、ヒアルロン酸注入による方法があります。
そこで今回は、ヒアルロン酸注入によるクマの改善方法について詳しくご紹介していきます。
目のクマの種類
一言にクマと言っても、クマにはいくつかの種類が存在していきます。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善は、全てのクマに効果が期待できる訳ではありません。
まずは自分のクマがどのクマのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。
《青クマについて》
目の下の血行が悪くなることによって起こるのが青クマです。
寝不足や疲労が溜まっているときにできやすいクマです。
それ以外にもパソコン作業などで目を酷使した時や、ストレスを強く感じている時、体の血流が悪くなっている時にもできます。
様々な原因で起こりますが、血流を良くするように心がけることで症状を改善することができるのが特徴です。生活面を見直すだけでも改善に繋がります。
《茶クマについて》
茶クマというのは、目の下に茶色の色素沈着ができてしまった時に現れやすいクマと言えます。
皮膚を引っ張ってみてもクマが薄くならないという時には、すでに皮膚の色自体が茶色く色素沈着を起こしてしまっている可能性があります。
これはスキンケアの時に皮膚をこすり過ぎたり、アイメイクをしっかりと落とし切れていなかったりすることが原因です。
目の下の皮膚は大変薄くデリケートなので、他の皮膚よりもダメージを受けやすい傾向にあります。そのため、日ごろから目元の皮膚を丁寧に扱うことが大切になります。
《黒クマについて》
黒クマは皮膚の色とは関係なく、目元の皮膚がたるむことで影ができ黒く見えるというものです。
茶クマのように皮膚自体には色がついている訳ではありません。しかし、目元は形状的に影ができやすく、特にたるみがあると濃い影ができてしまうことがあります。
加齢により皮膚がたるむことが原因ですが、それ以外にも乾燥や美肌成分の減少でも起こります。
老廃物が溜まることで症状が悪化しやすいという特徴もあるので、朝よりも夕方になるにつれて徐々に症状が濃くなるという人もいるようです。
黒クマは、目の下にできるくぼみ(凹み)や涙袋・脂肪などの凸で、陰影ができてしまい黒っぽく影になるクマです。色が黒くついているのではなく、光線の当たり方によって目の下のたるみや凸凹構造が陰影になるのです。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善術
《ヒアルロン酸とは》
ヒアルロン酸はムコ多糖体の一種で、水分保持という機能を持っています。
この成分はコラーゲン組織を保持する機能が認められており肌組織の水分保持だけでなく、湿潤性、柔軟性を保つために重要な役割を果たしています。
またこの成分は元々体内にある成分なので、体の中に注入した後は自分の皮膚の中のヒアルロン酸と一体になり体になじんでいくという特徴があります。
徐々に成分が体の中に吸収されていくので、この治療の効果は半永久的ではなく数ヶ月でなくなります。
《ヒアルロン酸注入で改善効果が期待できるのは「黒クマ」》
様々なクマの症状の中で、ヒアルロン酸の注入で治療ができるのは黒クマだけです。
この黒クマの場合、ヒアルロン酸を使って皮膚のたるみをなくすことで、改善効果が期待できます。
《ヒアルロン酸による黒クマの改善方法》
黒クマの原因は目元に影ができることなので、影ができないような皮膚の状態に戻すことで、症状を改善させることが可能です。
ヒアルロン酸を黒クマの原因となる部位に注入することで、皮膚のハリを高め、影ができにくくする効果が期待できます。
薬剤を注入した部位は皮膚をふっくらとさせることができます。この効果を利用して、くぼんで影ができている部分をなくせば症状の解消につながります。
施術は注射で皮膚の内側にヒアルロン酸を注入するだけで完了します。メスを使った切開などは行う必要が無いので、傷跡が残る心配もありません。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善のメリット
《すぐに効果を実感できる》
この治療のメリットは即効性があるという点です。
注入を行った直後から、黒クマが改善されていることを実感できます。また、施術に掛かる時間も10〜20分ととても短時間なのも魅力です。
《仕上がりが不満でも修正可能》
ヒアルロン酸の注入は手軽に行うことができる治療法ですが、場合によっては仕上がりに不満を感じてしまうことがあります。
しかし、そういった時にはヒアルロン酸を分解する作用のあるヒアルロニターゼという薬剤を注射することで、元の状態に戻すことができます。
万が一の場合でも、こういった対処法があるのは安心できる点と言えるでしょう。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善のデメリット・リスク
《持続期間が限られている》
黒クマの治療に即効性があるヒアルロン酸注入ですが、一度治療をしても効果が続くのは3〜6ヶ月くらいです。
そのため、継続して効果を出したいという場合には、何度も繰り返し治療を受ける必要がでてきます。
その分費用も時間も掛かることになるので、注意が必要です。
《アレルギーを引き起こす可能性がある》
ヒアルロン酸は元々体の中にある成分なので、その分安全性が高いと言われています。しかし体質によっては、アレルギー症状が起こる可能性があります。
注入した部位に赤みや腫れが起きた時にはアレルギーを起こしている可能性があります。もしもアレルギー症状かもしれないと感じた場合には、すぐにクリニックを受診しましょう。
《膨らみや凹みが出来てしまう可能性がある》
この治療は施術を受ける人の顔のつくりによって注入量を変えたり部位を調整したりする必要があります。
しかし事前のデザインのシミュレーションが不十分だと、不必要な部位が膨らんだり、凹みがでたりすることがあります。
こうした事態を避けるためには、カウンセリングの際に、医師と理想のデザインをしっかりと共有することが大切です。
《血管塞栓による壊死の可能性がある》
非常に稀なケースですが、薬剤が血管に入ってしまうと、ヒアルロン酸が血管を詰まらせてしまうことがあります。
血管塞栓を起こすと、その先の臓器には血液の供給が行われないので壊死が起こる危険も出てきます。
さらに稀なケースではありますが、目の近くで行う施術なのでもしも薬剤が目の血管を詰まらせてしまうことがあれば失明してしまう可能性もあります。
技術力の高い信頼できる医師の元で施術を受けなければ、こうした失敗を招く恐れがあるので注意しましょう。
《黒クマの根本的な改善にはならない》
効果が限定的だということと、根本的な治療にはならないということもデメリットとして挙げられます。
ヒアルロン酸の注入を行うことで一時的に症状を目立たないようにすることはできますが、この治療を何度行っても黒クマの根本的な解決にはなりません。
この治療でできることは症状を目立たなくさせるということだけなので、根本的な解決を望む場合には他の治療法を選択する必要があります。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善の痛み・麻酔について
薬剤の注入を行う時に感じるのは注射をする時に針を刺す痛みと、薬剤が体に入る時の痛みです。
針が入る時の痛みは一瞬だけですが、痛みに弱い場合には皮膚表面に麻酔クリームを施すことで和らげることができます。
もうひとつの薬剤が入る時の痛みは、体の中に異物が入ることで起きるものです。
痛みを軽減させるためには麻酔入りの薬剤を使うという方法があります。しかし、クリニックによっては麻酔入りのヒアルロン酸を取り扱っていないこともあるため、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善のダウンタイム
この治療法はダウンタイムがほとんどないことが特徴です。美容医療の施術では一定期間のダウンタイムがあることが一般的ですが、ヒアルロン酸の場合には日常生活に影響を与えるほどの症状はあらわれないことが多いです。
術後2〜3日はむくんだように腫れぼったくなることがあります。しかし、生活に支障がでるようなものではありませんので、過度な心配は不要です。
また、注入の際に針が血管に触れてしまうと内出血を起こしてしまうこともあります。その場合は、数日間コンシーラーなどで隠すなどの対処が必要です。
ヒアルロン酸注入によるクマ改善の費用相場
ヒアルロン酸注入治療を受ける時にかかる費用は、どれくらいの量の薬剤を使うのかによって変わってきます。また使う薬剤の種類によっても価格が変動します。
両目で50,000〜100,000円くらいが相場となっています。
クマの根本的な治療方法
《①高周波による治療》
黒クマを根本的に改善したいという場合には高周波治療という方法があります。これは高周波を当てて皮膚の状態を改善させるという治療法です。
高周波が放出されるミクロの針を脂肪組織に直接刺すことで脂肪の量を減らします。
局所麻酔を使用して施術を行うので、痛みはほとんどありません。
デメリットとしては大変稀ではありますが、火傷や内出血を起こす可能性があるということが挙げられます。
メスを使わずにできるクマの根本的な治療法です。1回では完全に治すことが難しいので何度か行う必要があります。費用は1回あたり100,000円ほどになっています。
《②ハムラ法(眼窩脂肪移動術)による治療》
ハムラ法(眼窩脂肪移動術)は目元の脂肪の位置を移動させることで黒クマができないような目元にする治療法です。
目の下の膨らんでいる部分の脂肪を移動させて平らにならすことで、クマの症状を改善させます。
《③下眼瞼除皺術による治療》
たるみの原因となる余分な皮膚を切り落として、クマを改善する方法です。
黒クマと同時に、目袋やシワなどの症状も改善することができます。
《④下眼瞼脱脂術(経結膜法)による治療》
下眼瞼脱脂術(経結膜法)という治療法は下まぶたの内側から切開をして脂肪を取り除く方法です。
顔の表面にはメスを入れないので傷跡が残ることはありません。
脂肪注入法などを組み合わせて行うことで、効果がより高まることがあります。
クマの症状にお悩みならまずはカウンセリングから
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
それは「最高水準の美容医療」を行うため、もっとも重要と考えております。
まずは銀座S美容形成外科クリニックにご相談ください。