2018.07.04 水 14:39
胸の大きさで悩み、豊胸を受けたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
豊胸というと、施術の方法や費用の他に、どのくらいのダウンタイム(休み)が必要なのかも気になってきますよね。
そこで今回は、豊胸の方法別にダウンタイムの長さ・起こりうる症状・過ごし方を紹介していきます。
豊胸の種類
《ヒアルロン酸注入豊胸》
ヒアルロン酸注入豊胸とは、注射でヒアルロン酸を注入して胸を大きくする方法です。切開をしない方法のため、「プチ豊胸」と呼ばれる人気の施術の一つです。
サイズアップだけでなく、注入する位置を工夫することで、バストの形を整えることも期待できます。
注入するヒアルロン酸は、もともと体内に含まれる成分で、アレルギーを引き起こす可能性は低く、安全性も高いと言われています。ただし、吸収されてしまう成分でもあるので、術後の効果を維持するには定期的な注入が必要です。
《脂肪注入豊胸》
脂肪注入豊胸は、自分の体内の脂肪が気になる部位から採取した脂肪を胸に注入し、胸を大きくする施術です。お尻や太もも、ウエストなどの脂肪吸引を行うため、胸のサイズアップだけでなく、部分痩せ効果も期待できます。
この方法は注入した脂肪が胸に定着することで胸が大きくなるため、定着する数が少なければ、その分、大きなサイズアップが難しい方法でもあります。
現在では、その定着率をあげる方法として、コンデンスリッチ豊胸やピュアグラフト豊胸、セリューション豊胸といった装置を使った脂肪注入豊胸が行われています。
《シリコンバッグ豊胸》
シリコンバッグ豊胸とは、その名の通り、シリコンバッグを使用した豊胸術です。脇の下やアンダーバストを数cmほど切開し、そこから希望する胸のサイズ・形に合わせたシリコンバッグを挿入します。
挿入したシリコンバッグの大きさの分だけ、サイズアップが期待できます。また、シリコンバッグに問題がない限りは、その間まで持続性が見込めるでしょう。
ただし、シリコンバッグの劣化・破損・体の劣化によって変形などのトラブルやリスクを引き起こす可能性が高く、半永久的と言われているものの、10〜15年ほどでメンテナンスが必要になるケースが多いです。
ヒアルロン酸注入豊胸のダウンタイム
《腫れは数日〜1週間ほど》
ヒアルロン酸注入豊胸は切開をしない方法のため、期間は短いものの、数日〜1週間ほどの腫れが伴います。
特に、施術の前に行う麻酔による影響が大きいです。施術直後〜2日ほどで麻酔液は吸収されますが、その期間は余計に胸が大きくなります。
《内出血は1〜2週間ほど》
ヒアルロン酸注入豊胸は注射のみで行う方法ですが、注射針が血管を傷つけることで内出血が起こってしまいます。
慎重に行なっていても避けられる可能性は低く、基本的に内出血が伴うと考えておいた方が良いかもしれません。
内出血は状態にもよりますが、約1〜2週間ほどで徐々に消失していくでしょう。
《傷跡は1〜2ヶ月ほどで目立たなくなっていく》
ヒアルロン酸注入は注射針で行う方法のため、傷跡は針の大きさのみで済みます。
数ミリほどの傷跡は1週間ほどで目立たなくなり、1〜2ヶ月ほど経過すれば赤みなども落ち着いていきます。
《入浴は3日〜1週間ほどで可能になる》
入浴によって血行が良くなると、腫れなどの症状を強めてしまう恐れがあります。そのため、クリニックによって術後の過ごし方の指導は異なりますが、入浴は3日〜1週間ほどで可能になることが多いです。
洗髪・シャワー浴に関しては当日または翌日から可能になるでしょう。ただし、熱いお湯を浴びすぎてしまうと腫れを強めてしまう可能性があるので注意が必要です。
《ワイヤー入りブラジャーの着用制限はほとんどない》
ヒアルロン酸注入豊胸後でもワイヤー入りのブラジャーの着用は可能です。
しかし、術後まもなくは腫れなどを伴うため、可能であれば翌日以降から着用するのが望ましいでしょう。
《運動は1週間後から徐々に再開していく》
軽めな運動であれば翌日以降から可能というクリニックもありますが、血行が良くなることで腫れなどの症状を強めてしまう恐れがあります。そのため、軽めの運動でも1週間ほどは控えた方が良いでしょう。
ウォーキングや筋トレ、ストレッチなどを1週間後から徐々に再開していき、激しい運動は3週間を過ぎてから行うのが目安です。
《飲酒は数日〜1週間ほど控えるのが望ましい》
飲酒も血の巡りを良くするため、内出血や腫れがひどくなることがあります。
ヒアルロン酸注入の当日は禁酒し、可能であれば数日〜1週間は控えておく方が良いでしょう。
脂肪注入豊胸のダウンタイム
《最低でも3日、1週間ほど休みがあると良い》
脂肪注入豊胸は注入前に脂肪吸引を行うため、ダウンタイムは長めです。
術後は最低でも3日ほど安静にしておく必要があり、可能であれば1週間は休みがあると安心してダウンタイムを過ごすことができるでしょう。
《抜糸は1週間ほどで行われる》
脂肪注入豊胸は、バストに注入するための脂肪を体の脂肪が気になる部位から採取する必要があります。その脂肪吸引では、脂肪を吸引するカニューレ(管)を挿入することを目的に切開を行い、脂肪吸引が終了したら傷口を塞ぐために縫合します。
縫合の際に溶けない糸を使用した場合には、抜糸は1週間ほどで行われるでしょう。
抜糸が終了するまでは、傷口が開かないように無理をしないことが大切です。
《痛みのピークは3日〜1週間ほど》
脂肪注入豊胸の痛みは、バストよりも脂肪を吸引を行った部位に痛みが出るのが特徴です。
人によって痛みの感じ方は異なりますが、通常、ダウンタイムの3日~1週間程度は強い筋肉痛のような痛みが伴います。その後も痛みは続きますが、徐々に軽減されていきます。
少しでも痛みを和らげるためには、処方された痛み止めを服用しましょう。これは完全に痛みを無くすものではありませんが、症状が緩和されることで楽になります。
《強い腫れは1ヶ月ほどで落ち着く》
脂肪注入豊胸では、脂肪を注入した胸と脂肪吸引を行なった部位に腫れが出ます。
個人差はありますが、強い腫れは術後1ヶ月ほどで落ち着いていくでしょう。その後も完全に腫れが落ち着くまでには6ヶ月ほどの時間がかかります。
《脂肪吸引の傷跡は3〜6ヶ月ほどで目立たなくなっていく》
バストへ注入するための脂肪を吸引した部分の傷跡は、切開したのち縫合するため、傷跡が目立たなくなるまでにはある程度の時間が必要です。
術後1〜2ヶ月ほどは赤みを帯びており、切開した部分がはっきりわかりますが、早い方なら3ヶ月ほど、遅い方でも6ヶ月ほどすれば色味が変化してきて目立たなくなってくるでしょう。
ただし、完全に消失するものではありません。特に、体質で傷跡が残りやすい方は、時間が経過しても赤みが残ったままになることを理解しておいてください。
《脂肪注入の傷跡は針穴程度で目立ちにくい》
取り出した脂肪を注入するバスト側の傷跡は注射針を使って注入していくことから、基本的に針の穴程度の傷跡で、ほとんど目立ちません。
どこから注入するかにもよりますが、仮に脇の下あたりから注入したのであれば、脇を上げない限りわかることはないでしょう。普通に腕を下げていれば脇のしわに隠れて見えません。
《入浴は抜糸後から可能になる》
脂肪注入豊胸の場合、施術部位が濡れなければシャワー浴でも翌日から可能としているクリニックもあります。しかし、感染予防などの理由で2〜3日後から可能としているクリニックが多いようです。
また、入浴は血の巡りが良くなると腫れや痛みなどを強めてしまう恐れがあるため、術後1週間が経過してから可能になります。入浴が可能になっても血流が良くなって腫れや痛みといった症状が出た場合には、もうしばらくは控えるのが望ましいです。
《運動は2〜3週間ほど控える》
脂肪を注入しての豊胸手術は脂肪を注入したバストはもちろん、脂肪を吸引した部分にも負担がかかることから、術後2~3週間は運動は控えるのが一般的です。
入浴と同様に、運動によって血行が良くなり、腫れや痛みといった症状を長引かせてしまう可能性があるためです。
運動が可能になっても急に激しい運動をするのではなく、ストレッチやウォーキングといった軽めの運動からはじめて、徐々に激しい運動を再開しましょう。
《ワイヤー入りブラジャーの着用は3ヶ月ほど控える》
脂肪注入豊胸は、術後の脂肪の定着率によって胸の大きさが変わってきます。脂肪の定着率は胸へ運ばれる酸素や栄養素が滞らないことがポイントなので、圧迫を避ける必要があります。
そのため、ワイヤー入りのブラジャーの着用は最低3ヶ月は避けるのが望ましいです。
その期間は、カップ付きのインナーやノンワイヤーブラジャーなどを着用して過ごしましょう。
シリコンバッグ豊胸のダウンタイム
《ダウンタイムは1〜2週間ほど》
シリコンバッグ豊胸では、抜糸やドレーンの抜去などが必要な施術のため、ダウンタイムは1〜2週間ほど必要です。
ダウンタイム中に引き起こる症状のピークは1〜2週間ほどですが、ピークが過ぎた後も症状は続きます。完全に落ち着くまでには6ヶ月ほどの時間がかかるでしょう。
完成までは、バストの左右差や希望よりも大きいといったことが気になりりますが、時間の経過とともに馴染んで落ち着いてきます。
《腫れは1〜2週間ほど》
シリコンバッグを挿入した脇〜胸全体にかけて腫れが伴います。腫れのピークは2週間ほどで、その後も症状は続きます。
特に、内出血や感染症を引き起こした場合には長引いてしまうでしょう。
《痛みのピークは1週間〜1ヶ月ほどで》
シリコンバッグ豊胸では、痛みのピークは1週間〜1ヶ月ほどです。
感染症などを引き起こさなければ、この痛みは時間の経過とともに軽減されていきます。
特に痛みがある期間は、触る・ぶつかる・圧迫するなどの刺激を避けるようにしましょう。
《内出血は2〜3週間ほどで消失していく》
胸にシリコンバッグを挿入するためには切開が必要です。その際に血管が傷つくことで内出血が起こります。内出血は、胸全体〜脇の切開部分にかけてあらわれ、約2〜3週間ほどで徐々に消失していきます。
炎症が落ち着く頃である1週間後以降から、内出血をしている箇所を冷やさず、血行を促進すると良いでしょう。
《むくみは約3ヶ月ほどで落ち着いてくる》
シリコンバッグ豊胸では、腫れの他にむくみも伴います。約3ヶ月ほどで徐々に落ち着いていきますが、しばらくはむくみによる胸の大きさなどが気になります。
また、胸に硬さも感じますが、徐々に馴染んでくるため過度な心配はしなくても良さそうです。
《つっぱり感は3ヶ月ほどで徐々に馴染んでいく》
シリコンバッグ豊胸では、胸の皮膚にゆとりがない・脇からシリコンバッグを挿入したという場合に、つっぱり感を感じてしまうことがあります。
個人差がありますが、約3ヶ月ほどで徐々に改善されていきます。
症状が気になる方は、ストレッチなどを継続して行うと馴染んでいくでしょう。
《感覚の鈍りは数ヶ月ほどで回復してくる》
シリコンバッグ豊胸では、バッグを挿入する際に、バストの知覚神経が引き伸ばされることで感覚に鈍りが出てしまいます。
通常は数ヶ月ほどの時間の経過によって徐々に回復していきます。
しかし、神経にダメージが大きいと完全には戻らないことも考えられるというリスクを知っておきましょう。
《傷跡は1年〜1年半ほどでわからなくなっていく》
シリコンバッグを挿入する際には切開が必要なため、傷跡が残ります。傷跡は、脇の下から挿入した場合には脇の下のシワに、アンダーバストから挿入した場合にはアンダーバストの間のシワに重なるでしょう。
これらの傷跡は完全に消失することはありませんが、1年〜1年半ほどで目立たなくなっていきます。
《ワイヤー入りブラジャーは3ヶ月ほど使用を控える》
シリコンバッグの挿入後は、圧迫を避けるために、3ヶ月ほどはワイヤー入りブラジャーの使用を控えます。
着用が可能になるまでは、カップ付きのインナーやノンワイヤーブラジャーなど、柔らかめの下着で過ごすようにしましょう。
《入浴は1週間後から可能になる》
入浴は血の巡りを良くし、腫れや痛みといった症状を強めてしまう恐れがあります。そのため、シャワー浴は術後2〜3日目から、入浴は1週間後から可能になることが多いです。
ただし、シャワー浴の場合でも、熱めのシャワーを長く浴びれば、腫れや痛みが強くなってしまう恐れがあります。
また、入浴も、腫れや痛みがある期間は様子を見ながら、設定温度を低くする・短時間で済ませるなどに注意しましょう。
《激しい運動は1ヶ月ほど控える》
シリコンバッグ豊胸後の激しい運動は1ヶ月ほど控えましょう。
1ヶ月間は運動禁止という訳ではなく、術後2週間ほどを目安に、ストレッチ・ヨガ・ウォーキングといった軽めの運動を徐々に再開していくことがポイントです。
1ヶ月以降も運動によって痛みや腫れが強まるという場合には、様子を見ながら運動をしてください。
豊胸を受けるならスケジュールには余裕を持たせよう
それぞれの豊胸術のダウンタイムはあくまでも目安であり、それが必ずしも自分に当てはまるというわけではありません。
万が一トラブルが起きた場合のことも考慮して、仕事の休みを数日長く取ったり、長期休みを利用したり、人と会う予定は少し先にするなどのスケジュールに予定を持たせておくと、術後も焦らずにダウンタイムを過ごせるでしょう。
”しっかりとダウンタイムは確保しておくようにしましょう。豊胸手術は、ご自身では想像出来ないほど体に負担をかけています。思っていたよりも、痛みや腫れが長引いたりと、予想外の事態が起こる可能性は十分に考えられます。術後のお休みは、多めに確保しておいた方が安心でしょう。”
豊胸を検討中の方はまずはカウンセリングから
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
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