2018.06.18 月 18:27
鼻のヒアルロン酸注入は、切開をせずに注射のみで行えるプチ整形として、美容医療の中でも人気のある施術です。
プチ整形と聞くと簡単なイメージがありますが、実際には失敗・トラブルの声も少なくありません。
そこで今回は、鼻のヒアルロン酸注入に起こりうるリスクについて紹介していきます。
鼻のヒアルロン酸注入の効果・メリット
鼻のヒアルロン酸注入は、メスを使うことなく鼻を高くしたり、鼻の形を整えたりする効果が期待できる施術です。
注射のみで行う方法のため、傷跡が残る心配も少なく、腫れ・痛み・内出血などのダウンタイムが短いというメリットがあります。
さらに、万が一仕上がりに納得が行かなかった場合やトラブルが起きた場合、ヒアルロニダーゼという分解酵素によって注入したヒアルロン酸を溶解して、元に戻すことが可能というのも特徴です。
鼻のヒアルロン酸注入で起こりうるリスク
《ダウンタイムが長引く可能性がある》
鼻のヒアルロン酸注入は、切開をする方法と比較して、腫れ・痛み・内出血などの症状は少なくダウンタイムも短い傾向があります。しかし、その日数には個人差があり、人によっては長引くことがあります。
使用するヒアルロン酸の種類にもよりますが腫れが落ち着くまで、長引いた場合には3日〜1週間ほど、目立つような内出血が出た場合には1〜2週間ほどの時間が必要になります。なお内出血はメイクでカバーすることが可能です。
施術を受ける上でダウンタイムは避けられません。通常は時間経過で落ち着いていくので、スケジュールに余裕を持ってダウンタイムの時間を確保しておくと安心してすごせます。
《効果の持続期間に限りがある》
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分です。そのため時間経過で吸収・分解される特徴があり、効果は永続的ではありません。
ヒアルロン酸の吸収度合いは体質によって個人差があり、使われるヒアルロン酸の粒子の大きさによっても左右されます。そのため効果の持続期間は様々ですが、短い場合だと3ヶ月ほど、長くても半年〜1年ほどで体内に吸収されます。
一般的には粒子が小さい場合には持続期間が短く、大きい場合には長くなる傾向があるようです。
《鼻筋が太くなる可能性がある》
鼻のヒアルロン酸注入で起こりうるリスクとして、鼻筋が太くなることが挙げられます。
これは欲張ってヒアルロン酸を注入しすぎたことや、短い間隔でヒアルロン酸注入を繰り返したことが原因と考えられます。
鼻筋が太くなってしまった場合には、注入したヒアルロン酸が自然に体内へ吸収されるのを待つ、ヒアルロニダーゼという分解酵素でヒアルロン酸を溶かすなどの方法があります。
ヒアルロニダーゼを希望する方は、事前に取り扱っているかを確認しておきましょう。
《トータルの費用が鼻プロテーゼを超える可能性がある》
施術1回あたりで比較すると、ヒアルロン酸注射の費用相場は40,000〜100,000万円程度で、鼻にプロテーゼを挿入する場合は300,000〜400,000万円程度のため、ヒアルロン酸注射の方が費用がかかりません。
しかし、前述のようにヒアルロン酸注射の効果は長くても半年~1年程度しか持続しないため、ある程度の効果を長期間維持するには定期的に施術を繰り返す必要があります。そうなると、トータルでかかる費用が鼻プロテーゼを超えてしまうことも考えられます。
施術を受ける際には、トータルでかかる費用を計算に入れながら比較検討しましょう。
《鼻が硬くなったりしこりができたりする可能性がある》
質の悪いヒアルロン酸を注入した、ヒアルロン酸の粒子が大きく硬さがある物を注入した、一度に大量のヒアルロン酸を注入したという場合に、鼻が硬くなったりしこりができたりするリスクがあります。
しこりができた場合には、ヒアルロニダーゼで注入したヒアルロン酸を溶解します。これでも改善されない場合には、切開が必要になることも考えられます。
そうならないためにも、質の良いヒアルロン酸を選ぶ・一度に大量のヒアルロン酸を注入しない・技術力の高い医師を選ぶことが重要です。
”ヒアルロン酸注射で起こる副作用としてしこりがあります。これは使用している製剤の品質が悪い場合や通常より硬いものを使った場合、一度に多くの量を注入した場合などに発生しやすいと言われています。”
《しびれが出る可能性がある》
鼻のヒアルロン酸注入のリスクとして、しびれが出てしまう可能性もあります。これは、ヒアルロン酸を注入する際に、注射針が神経を傷つけてしまったことが原因と考えられます。
しびれが出た場合には対処法はなく、自然に元に戻るのを待つしかありません。元に戻るまでの期間には個人差があり、通常は1ヶ月ほど、長い場合には3ヶ月ほどの時間がかかるでしょう。
《アレルギーを引き起こす可能性がある》
ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在する成分であり、アレルギーを引き起こすリスクは少ないとされています。
しかし、局所麻酔の成分が含まれているヒアルロン酸を注入した場合や不純物が多く含まれている粗悪なヒアルロン酸を注入した場合などに、アレルギーを引き起こしてしまう可能性があります。
注入後2週間のうちに、腫れ・赤み・痛み・かゆみといった症状が強く出ている場合には、アレルギーが原因かもしれません。状態に応じて、注入したヒアルロン酸の除去や抗生物質による治療などが必要です。気になる症状があれば、早めに医療機関で相談しましょう。
《血流障害・皮膚の壊死が起こる可能性がある》
鼻のヒアルロン酸注入では、血流障害や皮膚の壊死が起こるリスクもあります。
これは、大量のヒアルロン酸を注入したり、血管内に誤って注入したりすることで血管が圧迫されて起こるものです。悪化すると、痛みや皮膚の変色があらわれ、最悪の場合には皮膚が壊死します。
異常な腫れ・赤み・痛みなどが起きている場合には、早急に医療機関を受診し、血流障害の原因であるヒアルロン酸をヒアルロニダーゼで溶解する必要があります。
特に、経験の浅い未熟なドクターで起こるリスクが高まるため、専門性・技術力の高い医師を選ぶようにしてください。
鼻のヒアルロン酸注入のリスクを下げるためにできること
鼻のヒアルロン酸注入は、適切な位置に適切な量を注入すれば、満足度の高い施術です。
しかし、それができなければ失敗・トラブルといったリスクが起こりやすくなってしまいます。
そうならないためにできることを紹介していきます。
《理想を求めすぎず、もともとの鼻にあったデザインにする》
モデルや芸能人、キャラクターなどに憧れている方も少なくありません。しかし、理想を求めすぎてヒアルロン酸を過剰に注入すると顔のバランスを崩したり、しこりなどのリスクが高まってしまいます。
そうしたリスクを回避するためには、もともとの鼻にあったデザインを選択することが重要です。
《高品質なヒアルロン酸を選ぶ》
そもそもヒアルロン酸注入は保険が適用されない自由診療であるため、クリニックが自由に料金を設定することができます。そのため、受けるクリニックによって費用が異なってきます。
その中でも、極端に費用の安い場合には、低品質なヒアルロン酸を使用していることも考えれます。その場合、アレルギーを引き起こしたり、注入したヒアルロン酸が広がって不自然な仕上がりになってしまったりするリスクが高まりまってしまいます。
そうならないためにも、価格よりも品質を重視してクリニックを選ぶようにしましょう。
《次のヒアルロン酸注入までにしっかり期間を空ける》
ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、1回の施術で効果が永続するわけではありません。鼻の形をキープするためには、効果がなくなる頃に定期的に注入を繰り返す必要があります。
しかし、短い間隔で注入を繰り返してしまうと、鼻の横幅が広くなるといったリスクを引き起こす可能性が高まります。
そのため、継続して施術を受ける際には医師に次の注入の目安を聞き、それをしっかり守ることが大切です。
《安さや予約の取りやすさではなく、専門性・技術力の高さで選ぶ》
費用の安さや予約の取りやすさだけを基準にクリニックを選んでしまうと、失敗・トラブルを引き起こすリスクを高めてしまいます。
失敗・トラブルが起これば、精神的にも費用的にも負担がかかるため、専門性・技術力の高い医師やクリニックを選ぶことが重要です。
選ぶ際の基準として、美容外科医としての勤続年数、美容外科のベースとも言える形成外科の出身であるか、実際に施術を受けた方の評価は高いのか、実際のカウンセリングでしっかりとコミュニケーションが取れたかなど、が挙げられます。
鼻のヒアルロン酸注入を検討している方は、まずはカウンセリングから
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。それは「最高水準の美容医療」を行うため、もっとも重要と考えております。
まずは銀座S美容形成外科クリニックにご相談ください。